「それしかないわけないでしょう」ヨシタケシンスケ(2018年 白泉社)
「それしかないわけないでしょう」ヨシタケシンスケ
2018年11月7日初版発行(2020年第10刷発行)白泉社
2018年10月に長女を産むまで、絵本を購入するという趣味はありませんでした。
子供の頃はそれなりに色々読みましたが、年齢と共に「卒業」したつもりでいて、以降はきれいだなと思う何冊かには出会ったものの、特に積極的に収集する必要性を感じずにきました。
長女のももちゃんは今3歳4ヶ月、けっこうな本好きです。
というわけで、書店に行くと絶対いっぱい並んでるヨシタケシンスケさんの本を買ってみたら、面白かった!
これからまだまだ御紹介したいし増えていくと思いますが、まずはこちら。
未来の世界って大変なことしかないの?!
と不安になる女の子に、おばあちゃんが笑顔で答えてくれるところがもう、私もももちゃんも大好きです。
「だーいじょうぶよ!
みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!
たいへんなことだけじゃなくて たのしいことやおもしろいことも
たーくさん あるんだから!」(本文より)
このおばあちゃんが好きすぎて、ももちゃんはそれからしばらく「ママ、おばあちゃんやって!」と私を「おばあちゃん役」にしてごっこ遊びをするのにハマりました。
スーパーで大きな声でママをおばあちゃんって呼ぶのはヤメテー(応えるけど)。
女の子はおばあちゃんが言ってくれた「それしかないわけないでしょう」という言葉を使って、未来のいろんな可能性を思い描きます。
「まいにち ウインナーの みらい
いちにちじゅうパジャマでもいい みらい
まいしゅう どようびは クリスマスの みらい」(本文より)
この可能性、どんどん広がっていって、最後はなんと「タワーたまご」!
まあ、結局選ぶのは定番の美味しいたまごだったりするわけなんですけどね。
その落ち着きどころも愛しくてかわいいのです。